100円の窃盗容疑が最初 52歳男「防カメ多い、泥棒やめる」

井上正一郎
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 堺市内の会社事務所に侵入し現金100円を盗んだとして建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕した自営業の男(52)=神戸市中央区=について、大阪府警は8日、近畿3府県の事務所で現金など計69万円相当の被害を裏付けたとして大阪地検堺支部に送検し、捜査を終えたと発表した。

 黒山署によると、事務所周辺の防犯カメラの映像の捜査から逮捕に至ったという。男は「防犯カメラが世の中にどれだけ多いかがよく分かった。泥棒を引退しようと思う」と供述しているという。

 署によると9月2日未明、堺市美原区北余部の事務所近くで、行ったり来たりを繰り返す不審な車の姿を防犯カメラがとらえていた。近くの事務所では、机の引き出し内の約100円がなくなっていた。工具を使って侵入されたとみられた。署は、カメラに残された黒い車の特徴などから男が関与した疑いが強まったとして、10月18日に窃盗などの容疑で逮捕した。

 署は、男が3~9月に他に大阪、兵庫、奈良の3府県で事務所計6カ所に侵入し、現金計約36万円と切手や収入印紙など計約33万円相当を盗んだとして12月8日、建造物侵入や窃盗などの疑いで大阪地検堺支部に送検した。男は容疑を認め、「泥棒はもう無理だ」と話しているという。(井上正一郎)