存在を消された父、戦死した仲間は「軍神」に 海軍「口外せぬよう」

有料会員記事

津田六平
[PR]

 1941年12月8日の真珠湾攻撃に参加した父は、太平洋戦争最初の捕虜だった。戦時中、父の生存は隠された一方、ともに出撃して命を落とした仲間9人は「軍神」とまつられた。息子は昨夏、そんな父が残した手記に初めて目を通す。「父の生き様を後世に残したい」。父の心情に触れ、そう心に決めた。

 8日、愛媛県伊方町の三机(みつくえ)湾に新しい石碑ができた。碑には旧日本海軍の若者10人の写真が埋め込まれている。10人を悼むため、有志がクラウドファンディングで費用を募って建立した。

 愛知県豊田市の酒巻潔さん(72)は「思い出の地へ80年越しに全員で戻ることができて、父も喜んでいるはず」。これまでは近くに9人の慰霊碑があるだけだった。新たに加わった1人が潔さんの父、和男さんだった。

 手記などによると、和男さん…

この記事は有料会員記事です。残り1326文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【1/24まで】2つの記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!