「コロナ世代」の若者が政治を志す理由とは ブレイディみかこさん

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欧州季評 ブレイディみかこさん

 7月にロックダウンが全面解除され、ほぼ日常が戻ってきていた英国では、オミクロン株感染者が確認されたことを受け、また行動規制が始まるのかという暗いムードが漂っている。逆戻りする可能性への反発は強い。英国では、コロナ禍はもう終わったことになりつつあったからだ。実際、秋ごろまではパンデミックを総括する報道も出始めていた。

 その中に、「コビッド・ジェネレーション(コロナ世代)」に聞き取りをしたガーディアン紙の記事があった。

 ロンドンやスコットランド、ウェールズなど、広範な地域に住む9歳から25歳までの9人が対象になっており、彼らは1年前にも同紙の調査に参加していた。感染が広がっていた西ヨークシャー州の22歳の青年はロックダウンが解除されると精力的に動き、就職を果たした。「家で働くのは僕の年齢の人々にはためにならない」という言葉が印象的だ。社会に出る年代の若者は、「適切な場所に適切なタイミングで居合わせる」ことでチャンスをつかむ必要があるからだ。

 反対に、スコットランドの25歳の青年は、コロナ禍中に就職活動をしたが仕事を得ることができなかった。来年大学を卒業する弟には、早くも仕事のオファーが来ている。自分の年齢の若者たちは「コロナ世代」というよりも、「忘れられた世代」であり、自分たちが体験していることを理解している政党は一つもないので、みな疎外感を抱いていると語る。

 興味深いのは、複数の若者が、政治に関心を持つようになった、と言っていたことだ。ロンドンに住む17歳の少女は、大学で政治を学ぶことに決めたという。「どんな若い世代にも、政府は自分たちをサポートしなかったなどと感じてほしくないからです」と政治を志す理由を話している。

政治の教室は盛況

 実は、これを裏付けするよう…

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