世界第2位の高峰見据え…ザイル結んだ2人、パキスタン未踏峰に挑戦

近藤幸夫
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 長野県ゆかりの登山家2人がパーティーを組んで今冬、パキスタン北部のカラコルム山脈にそびえる未踏峰(6020メートル)に挑む。長野県富士見町出身の平出和也さん(42)=石井スポーツ=と、同県大町市出身の三戸呂拓也さん(36)。未踏峰に挑戦した後、隣接するカールンコー(6977メートル)でも未踏の北面からの挑戦を予定している。3日、現地に向けて出発した。

 平出さんは、「登山界のアカデミー賞」と呼ばれるフランスの「ピオレドール(金のピッケル)」を、日本人最多となる3度受賞した世界的な登山家として知られる。次の大きな目標として、世界第2位の高峰K2(8611メートル)の西壁新ルートを予定しているが、新型コロナウイルスの影響で、これまで遠征のめどが立たなかった。

 今回の未踏峰挑戦について平出さんは「新型コロナの影響でこの2年間、海外登山ができなかった。K2への挑戦に向けたトレーニングでもある」という。今回、パートナーに選んだ三戸呂さんは、未踏峰近くにそびえるシスパーレ(7611メートル)に登った際、ザイルを結んだ山仲間だ。

 ただ、カラコルム山脈の冬は厳しい。ベースキャンプでも平均気温が零下になり、夏場と違って飲料水の確保さえ難しい。稜線(りょうせん)では強風も吹き荒れる。

 それでも、平出さんは「困難な状況で、未踏のルートを登ることは次の冒険につながるはず」と張り切っている。三戸呂さんは「コロナ下では、今できる最高のチャレンジ」と前向きにとらえている。

 帰国は来年1月5日を予定している。(近藤幸夫)