戦争の悲惨さ「赤紙」で訴え 太平洋戦争開戦80年、甲府駅で市民ら

三ツ木勝巳
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 太平洋戦争開戦から80年の8日、山梨県内では市民らがちらしを配布するなどして、反戦や護憲などを呼びかけた。

 「山梨母親大会連絡会」は県内の駅前など十数カ所で、片面に召集令状の「赤紙」を写し、もう片面には1941年のこの日に日本がハワイの真珠湾を攻撃して始めた戦争で、アジアで2千万人の人々の命が失われたとされることなどを記したちらしなどを配布した。

 甲府駅南口では朝、13人が「赤紙」などを配った。元教員で同連絡会長の戸田延子さん(76)は「80年前、赤紙1枚で大切な人が戦場にかり出され、原爆なども含め、日本人310万人の命が失われた。そのような戦争があってはならない」と話した。

 また、甲府駅南口で「太平洋戦争開戦日宣伝行動」も同時に開催された。「山梨護憲の集い実行委員会」の主催で、社民党県連合や県平和センター、新社会党県本部、みどり・山梨の関係者ら約30人が参加した。

 「戦争ほど愚かなものはない!」「守ろう平和」などのメッセージと、原爆のキノコ雲や被爆者など太平洋戦争中の写真を付けたティッシュペーパーを配布し、「平和や暮らしを見つめ直そう」と呼びかけた。

 県平和センターの手塚仁代表(65)は「北朝鮮や中国との緊張状態を強調し、憲法9条を改憲して米軍と一緒に戦闘行為に走る恐れを感じている。戦争だけは食い止める、そんな思いで活動している」と述べた。

 山梨護憲の集い実行委の深沢高行事務局長(65)は「いま、医療や介護、教育など生活に関連する制度が破壊されてきている。開戦日を機に、戦争だけでなく、国民の命や暮らしがなし崩し的に壊されていることも訴えていきたい」と語った。(三ツ木勝巳)