2年ぶり「志の輔らくご」 1カ月公演、談志なら「当たり前だ」

有料会員記事

聞き手・井上秀樹
[PR]

 パルコ劇場の正月名物「志の輔らくご」が2年ぶりに戻ってくる。3度目の口演となる「大河への道」や、没後10年となる師匠への思いを聞いた。(インタビューは2021年に実施したものです)

やる気のある半分の客に

 ――今年の正月は、大事を取った入院で「志の輔らくご」を中止されました。

 ようく考えたら(旧パルコ劇場で)21年パルコでお世話になってて、11年間、1カ月公演やってて、一日も休まなかったってのは、こりゃまたよく考えたら、どうしたもんだと。出演者が自分しかいないのに、と思うと。一回リセットして、「おまえ何でもかんでもが当たり前だと思うなよ」って、劇場の神様に一回活を入れられたのかも、知れませんね。一日一日、お客様と無事で、予定通りの公演ができるってこと、毎日、始まる前、終わった後、スタッフ全員とかみしめたい。中止を無駄にしないために、そのように考えてかないといかんでしょうね。

 思うに、こけら落とし(昨年1~2月に新パルコ劇場で最初に公演した「志の輔らくご」)が奇跡みたいなことだったんですよ。カーテンコールで「みなさんありがとうございました。なにやら変な病がだんだん広がってるらしいので、どうぞくれぐれもお気を付けください」と言っていたのが、こけら落とし最後の4、5日。そのあと渡辺謙さんの「ピサロ」から、パルコ始め、全劇場が大変なことになり始めたんですよね。

 ――昨年は4カ月ほど落語会のない時期があったそうですが、久しぶりに高座に上がると変化を感じますか。客の反応が鈍いとか、自分も勘が鈍るとか。

 いやいや(勘は)落ちます…

この記事は有料会員記事です。残り2843文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【7/11〆切】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら