「朝昼抜いても、子どもにだけは…」 1日1食、母はツイッターで

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編集委員・清川卓史
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現場へ! 「食」支援はいま①

 「切り詰めて、切り詰めて……。でも子どもたちにはがまんさせたくない。私は朝昼を抜いて夕食にご飯とお豆腐だけとか、一日一食の日が続きました」

 栃木県で3人の息子と暮らすひとり親家庭の母親(44)はそう話す。飲食店のパートで家計を支える。だがコロナ禍が深刻化した昨年春からシフトが激減、一時は月収3万円にまで落ち込んだ。

 空腹で足元がふらつき、布団から起き上がれなくなったことも。つらかったのは、果物や野菜類などを食卓に並べられず、子どもの食事の栄養バランスを考えられない状況になったことだった。

 フードバンクうつのみや(宇都宮市https://fbu2189.org/別ウインドウで開きます)の食料支援「きずなセット」をツイッターで知ったのは、2021年になってからだ。お米などの食品類を詰め合わせたパッケージが届く。すがる思いで申し込んだ。「食べ盛りの男の子がいるので本当に助かりました」。久しぶりのお菓子に、子どもたちも笑顔になった。国の支援で無利子の特例貸し付け(緊急小口資金など)があることも知らなかったが、フードバンクうつのみやから聞き、利用できた。

 きずなセットは19年10月の台風19号の被災者向けに始めた。20年6月からはおよそ月1回、コロナ禍による栃木県内の困窮者へ100~200セットを郵送や配布会形式で無償提供している。半数はひとり親家庭で、利用者の7割が女性だ。今年4月からは希望があれば生理用品も配布している。

 もう一つの支援の柱は、事務所に相談に来る困窮者への直接の食料提供だ。調理環境・能力の有無、電気ガスが使えるかなどの点を確認、保管している食料を袋や箱に詰めて、その場で渡す。

 回数制限は設けていない。1年で30回以上受け取った人もいる。きずなセットと直接提供を合わせた利用者数は、コロナ禍前の19年度の841件から20年度は2450件と、約3倍にはねあがった。

 「水道が止められ、田んぼの…

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