マンション壊し台風被害に偽装 リフォーム業者ら保険金詐取容疑

土舘聡一
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 マンションの一部をわざと壊し、台風による被害を装って保険会社から保険金をだまし取ったとして、警視庁は9日、千葉県船橋市のリフォーム会社「シエルト」の社長、大塚伊織容疑者(29)=同市浜町2丁目=ら男3人を詐欺容疑で逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、部下の樋口愼太朗(29)=同市南本町=と、別の不動産関連会社の社員荒瀬健太(30)=同県八千代市緑が丘西7丁目=の両容疑者。

 保安課によると、3人は共謀して2018年秋、知人が所有する神奈川県内のマンションが台風の被害を受けたように装い、保険金の請求を代行。火災保険会社から約320万円を詐取した疑いがある。屋上の一部を故意に壊したほか、台風と無関係の破損についても台風の被害だと申告したという。

 同課は、供述や金融機関の口座の分析などから、シエルト社が2018~19年に同様の不正請求を70件以上繰り返し、保険会社から計約2億円を詐取したとみている。荒瀬容疑者がマンションの所有者をシエルト社に紹介し、大塚容疑者らが保険請求を代行して報酬を得た可能性が高いという。

 同課は今年10月、火災保険の請求を不法に代行したとして、大塚、樋口の両容疑者を弁護士法違反容疑で逮捕していた。(土舘聡一)