都独自のオミクロン株検査、陽性はゼロ 小池知事「引き続き警戒」
東京都は9日、新型コロナウイルスの新たな変異株・オミクロン株を判別する都独自のPCR検査を38検体で実施したところ、オミクロンの疑いのある株はゼロだったと発表した。同日のモニタリング会議で明らかにした。
都によると、今回発表したのは12月3~8日の実施分で、結果の内訳はデルタ株の疑い33件、アルファ株の疑い1件のほか、検体の状況が不十分で「解析不能」が4件あった。
検査はオミクロン株が市中感染していないか早めに覚知して対策を取るため、3日に始めた。都内でコロナ陽性となった検体を対象に、都健康安全研究センター(健安研)が追加検査を実施しており、オミクロン株に特徴のある変異の有無を調べ、1日程度で結果がわかる。小池百合子知事は会議後の会見で、「(検査で)まだ確認はされていないが、引き続き警戒が必要だ」と述べた。
これまで国内の空港検疫でオミクロン株への感染が確認された4人の関連で、東京都内には計136人の濃厚接触者がおり、都は宿泊療養施設に入るよう勧めている。うち計80人が入所したという。濃厚接触者には2日に1回のPCR検査を続けており、8日時点で全て陰性が続いているという。
一方、都は国からの要請を受け、宿泊療養施設2千室以上をオミクロン株が確認された地域から入国した人を対象とした検疫施設として、提供したことも明らかにした。(関口佳代子)
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