新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対し、米ファイザー製ワクチンを2回接種しても、感染を防ぐには十分でない可能性を示すデータを、同社と独ビオンテックが8日発表した。海外の別の研究グループも同様の結果を公表している。ただ、重症化を防ぐ効果はあるとみられる。3回目の接種では、発症や感染を防ぐ効果が期待できるデータも得られた。
新型コロナの表面には無数のスパイクたんぱく質が突き出ている。スパイクがヒトの細胞に付き、ウイルスを細胞内に侵入させる。
ファイザー製ワクチンを接種すると、大きく二つの効果が期待できる。一つは、スパイクにくっついて細胞への侵入を防ぐ抗体が血液中にできる。これによって、感染や発症を防ぐ。もう一つは、免疫細胞がスパイクを異物だと学び、ウイルスに感染した細胞を壊して重症化を防ぐ。
今のワクチンは中国で報告された最初の株のスパイクをもとに作られ、スパイクに多くの変異があるオミクロン株にも効果があるのかはっきりしていない。
両社は、ワクチンを2回接種…
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