囲碁の井山、王座奪還し2年8カ月ぶり五冠に復帰 芝野を破る

大出公二
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 囲碁の第69期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第5局が9日、甲府市で打たれ、挑戦者の井山裕太名人(32)が芝野虎丸王座(22)に161手で黒番中押し勝ちし、シリーズ3勝2敗で3期ぶりにタイトルを奪還した。

 保持するメジャータイトルは名人、棋聖、本因坊、碁聖と合わせ、2年8カ月ぶりに五冠に復帰した。一昨年に5連覇を阻まれた芝野に雪辱し、王座獲得は通算7期目。国内七つのメジャータイトルの獲得総数は54に伸び、2位の趙治勲名誉名人(65)の42を大きく引き離している。

 2度にわたる七冠独占など国内無双だった井山は、近年は芝野ら「令和三羽ガラス」と呼ばれる後進の急迫を受け、2018年から次々にタイトルを奪われた。一時は三冠まで後退したが、今年に入って逆襲に転じ、碁聖と王座を奪い返した。

 芝野は対井山の番勝負で、一昨年の王座戦に勝ったあと4連敗。プロ入り最速の三冠を遂げた昨年から1年半で無冠になった。

 井山は五冠復帰について「一時三冠まで後退したときは増やしていくのは客観的にみてたいへんかなと思っていた。結果に関しては運がよかった」と話した。(大出公二)