文化芸術の賞、審査員や受賞者のジェンダーバランスは? 団体が調査
大野択生
芥川賞や岸田國士戯曲賞など、文芸や演劇、映画、美術の各分野で主要な賞の審査員や受賞者のジェンダーバランスを、現代美術家や映画監督らの団体が調べ、9日に中間発表を行った。多くの賞の審査員や、最高賞の受賞者に男性が多い傾向があると指摘した。
調査を行っているのは、美術や映画などの制作現場でのハラスメントを調べてきた「表現の現場調査団」で、表現の現場での不平等解消に向けた活動の一環として、賞のジェンダーギャップを調べている。
調査対象は2011~20年に開催された各分野の賞で、公表された審査員や受賞者のデータから平均男女比を算出した。今回発表された賞は、新人作家の登竜門となるものが多い。
芥川賞をはじめ小説などに与…
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- 【視点】
■文学部、芸術系学部の女性比率をどうみるか問題 我が国のマチズモを削り取り、木っ端微塵に粉砕し、歴史の屑籠に葬り去る、その狼煙となる有意義な取り組みである。調査に関わり発表した皆さんは大きな仕事を断固として貫徹した。敬意を評したい。
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