都内の処分場にサンショウウオの「大きな」幼生 担当者「珍しい」

杉山圭子
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 東京都日の出町の谷戸沢(やとざわ)処分場内の水辺で、体長約7センチのトウキョウサンショウウオの越冬幼生が確認された。処分場を管理する東京たま広域資源循環組合が行った生物調査でわかったといい、9日に発表した。

 同組合環境課の担当者によれば、サンショウウオの幼生は水中の昆虫などを食べて育つ。やがて、えら呼吸から肺呼吸に変わる過程で多くは水辺を離れて山へ移るが、水辺の環境がよくエサも足りている場合には、そのまま水中で冬を越すこともあるという。

 処分場内では近年、2~3年に1度、越冬幼生の姿がみられたが「だいたい体長3~5センチほどで、これほど大きな越冬幼生を見たのは初めて。水中で体長7センチまで育つのは珍しいと思う」と担当者は話す。

 トウキョウサンショウウオは都内や首都圏に生息する日本固有の両生類。水辺の宅地化などで年々数が減り、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に分類されている。同組合は「今後も処分場内の環境保全に取り組み、生息地を守っていきたい」としている。(杉山圭子)