フィアットと阿波藍がコラボ 帽子やTシャツなどオリジナル商品開発

伊藤稔
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 イタリアの自動車メーカー「フィアット」が、徳島の伝統工芸「阿波藍」とコラボした商品を開発した。フィアットは、日本の優れた伝統工芸品に新たな光をあてるプロジェクトを、NPO法人「メイド・イン・ジャパン・プロジェクト」とともに2014年から展開。これまで愛知の有松絞や石川の山中塗など各地の伝統工芸品とのコラボ商品を開発してきた。20回目となる今回は阿波藍に焦点をあてた。

 制作を担当したのは、徳島県上板町で藍の栽培から、染料となるすくも作り、藍染め作品の制作まで一貫して行っている渡辺健太さん(35)。

 今回の商品は、天然藍染めのジャケットと帽子、Tシャツ、バンダナの4点で、フィアットのエンブレムが刺繡(ししゅう)で施されている。糸をあらかじめ阿波藍で染める新技法を用いたといい、商品によって異なる藍色が浮かび上がっている。渡辺さんは「フィアットのデザインに感じる品のあるかわいさを表現したかった」。

 3日にあったプロジェクトのトークイベントで、イーストとくしま観光推進機構協議会の田村耕一会長は「観光面でも藍は徳島にとって重要な産業。フィアットとのコラボはうれしく、今後の展開が楽しみ」と期待。渡辺さんも「藍の発酵や天候など人間の力が及ばない部分を相手にして、色ができる。こうした工程の背景や歴史にも興味を持って欲しい」と話していた。

 商品は来年、インターネット上で販売予定という。(伊藤稔)