シニアカーの男性、踏切内で転倒 近鉄奈良線にひかれて死亡 東大阪

近鉄奈良線の踏切で車いすの男性はねられ死亡=朝日放送テレビ撮影
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 9日午後3時55分ごろ、大阪府東大阪市客坊町の近鉄奈良線瓢簞山―枚岡間の踏切で、シニアカー(電動車いす)の男性が大阪難波発近鉄奈良行きの普通電車(6両編成)と衝突し、搬送先の病院で死亡した。男性は踏切を横断中に転倒し、はねられたとみられる。府警は近くに住む69歳の男性とみて調べている。

 枚岡署によると、付近の防犯カメラに事故の様子が映っていた。男性は踏切を渡りきる直前、下りてきた遮断機と接触して転倒したとみられる。

踏切への進入を通知する装置なし

 近鉄によると、車が横断できる多くの踏切には、遮断機が下りているときに車や人が踏切内に進入すると運転士らに通知が来る「障害物検知装置」を設置している。今回の踏切内の道幅は約2・2メートルで車は通れず、装置はなかった。

 近くの小学5年の女児(11)は、「友だちの家に遊びに行こうと踏切を通りかかったら、お年寄りが倒れていた。『そこのボタンを押して』と叫んだので、(非常用の)ボタンを押したが、電車は踏切を過ぎてしまった。救急車が来て、『大丈夫ですか』と声をかけていた」と話した。

 高齢者の電動車いすの事故について、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は2016~20年に計23件を把握。発生場所として最も多かったのが踏切で7件あった。うち5件は死亡事故だったという。