民主主義サミットにオードリー・タン氏 対中考慮で「絶妙な人選」

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台北=石田耕一郎
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 バイデン米政権がオンラインで初開催する「民主主義サミット」に、台湾はデジタル担当相のオードリー・タン氏を出席させる。政治色の薄いタン氏を選ぶことで、米政府の対中政策に負担をかけず、中国への刺激も避ける狙いがある。台湾は今回の招待を大きな外交的成果とみており、国際社会で存在感をアピールしたい考えだ。

 タン氏はサミットを前にロイター通信の取材に応じた。議題の一つとなる「権威主義に対する防御」に関連し、「フェイクニュース対策で、台湾はユーモアと説明責任を重視した。近隣の強権主義の政権には脅かされない」と述べた。

 台湾の外交関係者は今回の人選について、蔡英文(ツァイインウェン)総統や外交部長(外相)が参加した場合、中国の反発を恐れて出席をためらう国も出かねなかったと指摘。「トランスジェンダーで知名度もあるタン氏を出席させることで、多様化した台湾社会を世界にアピールできる。対中戦略も考えた絶妙の人選だ」と話す。

 蔡政権は今回のサミットに…

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    三牧聖子
    (同志社大学大学院准教授=米国政治外交)
    2021年12月10日16時35分 投稿
    【視点】

    誰もが発言権を持つデジタル民主主義。民主主義の未来に関し、明確なヴィジョンを持つタン氏は、その意味でも「絶妙な人選」だ。数年に1回の選挙でくみとれる民意は限られている。タン氏は、このような議会制民主主義の限界を、インターネットを通じ、定期的