タンチョウ絶滅リスク「減」、レッドリスト最新版 評価に異論も

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小堀龍之
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 国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は9日、絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」の最新版を発表した。日本や中国などに生息するツル、タンチョウについては数が増えているとして危険度を1段引き下げ、「危急(VU)」とした。これまで近い将来における野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危機(EN)」に分類していた。

 タンチョウは、国の特別天然記念物にも指定されている。日本では乱獲や生息地の破壊によって一時絶滅したと思われたが、大正時代に北海道の釧路湿原で再発見され、その後国や自治体による保護が進み、少しずつ数を増やしてきた。

 環境省がつくる日本版レッドリストでは、1998年に絶滅危惧種から一段低い危急種になっており、IUCNも見直しを検討していた。

 ただ、タンチョウのランクを見直すことについては、国内外の研究者などから異論も出ており、議論になっていた。日本での増加が今回の見直しの理由だが、中国などでは開発などによる生息環境の悪化は続いているという。

 北海道では冬季のエサ不足を…

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