「南の島の大王は…」気に入っていた4番の歌詞 伊藤アキラさん回想

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石垣明真

 ♪南の島の大王は その名も偉大なハメハメハ

 誰もが知るメロディーだろう。この歌詞を生んだのは、1976年だった。

 NHKから「目立つ歌を作って」と言われ、「支離滅裂悪戦苦闘の結果として誕生した」と、ウェブマガジン「週刊てりとりぃ」に再掲された自伝的コラムの連載で明かしている。

 当初、歌詞は3番までだったが、曲が短いと指摘され、苦心の末に「誰でも名前がハメハメハ」の4番を加えた。「4番が全体を引き締めるほどの出来ばえ。よく言うよ、と言われそうだが、うまく書けたのだからしょうがない」。飄々(ひょうひょう)と振り返った。

 千葉県佐倉市育ち。「音楽より国語、言葉の面白さに関心があった」少年だった。佐倉中では、新聞部と文芸部に所属した。

 文芸部にいたのは、「当時のテクノロジーの最先端、テープレコーダー」があったからだ。部室の真ん中に置き、皆で録音したラジオ番組に聴き入った。お気に入りが、笑いや風刺に歌を織り交ぜた三木鶏郎の「冗談音楽」だった。

 東京教育大学に在学中、その三木の制作者集団「冗談工房」に加わる。当初はコント作家だったが、徐々にCM作詞家に軸足を移した。

 「作詞の心得なんて全くない。CMソングの基本は15秒型、30秒型だと言われても、どれくらいの文字数を連ねれば適量になるのか全くわからない」。スポンサーの要望を全部盛り込んだら30秒をオーバー。当初の戸惑いがコラムに残る。

作詞は4千曲超 「記録にすり込まれている」

 「週刊てりとりぃ」の編集者…

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