選挙人名簿をコピー、辞職の前町長が一転立候補へ 「町民が後押し」

村野英一
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 選挙人名簿を不正にコピーしたことを認めて辞職した神奈川県真鶴町の前町長の松本一彦氏(55)が9日記者会見し、19日投開票の町長選に無所属で立候補すると表明した。11月4日の辞職の際に立候補は「考えていない」と述べたが、町民との対話で批判を上回る「期待」を感じ、一転して立候補を決めたという。

 松本氏は辞職後に町内の約1800世帯を回って不祥事を謝罪した際、「頑張れ」「応援している」などと期待する声が半数を超えたとし、「町民の後押しがある」と語った。真鶴半島の観光推進、真鶴駅前の渋滞緩和、町民交流施設開設などを訴える考えだ。

 名簿不正問題を解明する町の第三者委員会は今月中に発足する。公職選挙法地方公務員法などに照らし、松本氏ら関係者の行為の違法性などを調査。年度内にもまとめる報告書に基づき、新町長が処分や刑事告訴に関する判断を下す。

 松本氏は告訴などを自ら判断する立場になる可能性に関し、「第三者委員会の判断を尊重する。私がクロをシロにすることは一切ない」と強調。自らの刑事責任に関する見通しは「弁護士と相談したが、わからない。真っ白ではない」と話した。罪が確定した場合について問われると、「失職する要件でなければ、町長を続けていく」と応じた。

 町長選には他に、元町長の宇賀一章氏(69)、前町議の森敦彦氏(70)、法務団体代表の北沢晃男氏(51)、元保険会社役員の大塚伸二氏(65)がいずれも無所属で立候補を表明している。(村野英一)

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