新庄剛志監督はコアファンを越えて突破する F党が求める大勝負

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聞き手・桜井泉 聞き手・笠井正基 聞き手・中島鉄郎
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 勝利を求められ、「チームの顔」としての役割も果たす。ボヤキで知られた知将や、闘争心むき出しの闘将もいた。今オフ、3球団で交代したプロ野球監督に求められるものとは。

苦しい時こそ大勝負に挑む コラムニスト・えのきどいちろうさん

 プロ野球の名監督と言えば、多くの人は、データを駆使し、「知将」と呼ばれた野村克也さんが頭に浮かぶでしょう。でもそれは、監督の理想像を定型化し過ぎていませんか。

 スポーツは、偶然と必然の交差点で勝負が決まると思っています。野村さんは、深謀遠慮をめぐらし、どう必然をつくるかを考えた。しかし、勝利の女神が、運良くほほえむこともあるし、逆のこともある。もっと自由に監督像を考えたらいいと思います。

 どんな作家が理想的か、なんて問いは成り立たないでしょ。太宰治もいいし田辺聖子もいい。監督も同じです。その人の持ち味、芸風が発揮されれば、ファンは納得する。それが大事なのです。

 1974年、日本ハムファイターズがスタートした時からのファンです。当時、テレビ中継は巨人戦ばかりで、新聞の片隅に載る日ハムの記事を楽しみにしていました。僕しか知らない球団を見つけた。そんな気持ちで応援していました。

 最近の日ハムは、大谷翔平選手の渡米以来、全国区の話題がありませんでした。選手も小粒でBクラスに低迷しています。今シーズンは、暴力をめぐる芳しくない話題もありました。そんな中、2006年に日本一になった時のメンバー、新庄剛志さんが監督として戻ってきたのです。

「F党」のえのきどさんが感じる新庄新監督の効果とは何か。じり貧の雑誌を引き合いに、求められるリーダー像を語ります。記事後半では、作家の高山羽根子さんが「物語を引き継げる監督」の必要性について論じます。また、「嫌われた監督」の著者・鈴木忠平さんが、落合博満さんの監督手法を挙げながら、名将に求められることについてふれます。

 11月30日、札幌ドームで…

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