小学5年生が大学生とSDGs学ぶ カードゲーム「SEh」も活用

渡辺純子
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 世界の貧困や環境問題をクイズなどを通して学んでもらおうと、福岡女学院大(福岡市南区)の学生たちが9日、福岡県春日市立春日小学校の5年生98人に授業をした。

 現代文化学科の浮田英彦教授のゼミ生12人が4人ずつに分かれて3クラスの教壇に立ち、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を説明。「日本では何人に1人が生活に困っているか」「十分にご飯を食べられない人は世界に何億人いるか」などの問題を出した。

 児童たちは班ごとに考えて、正解の数を競った。「SDGsに取り組んでいる国ランキング1位はどこか」という質問に、子どもたちは「カナダ」「ウルグアイ」と次々と国名を挙げた。学生が「正解はフィンランド」と伝えると、児童からは拍手が起きた。

 最後に、SDGsをテーマに伝える力を磨くカードゲーム「SEh(シィー)」を学生が紹介。子どもたちは「姿勢」「目線」「声量」などのポイントが書かれたカードを引き、それぞれに気を付けながら感想を発表した。盛り上がった授業の終了後には、学生にサインをねだる児童もいた。

 鈴木愛菜さん(11)は「十分に食べるものがない人が、日本の人口の何倍もいて驚いた。フェアトレードのものを買うようにしたい」。衛藤欣廣さん(11)は「SDGsの大事なところを知ることができてよかった」と話した。5年生は授業で学んだことを生かし、SDGsをテーマにしたポスターを描く。

 浮田教授のゼミは、朝日新聞と連携して「SEh」の開発を進めている。今回の授業はその一環。小学生はSDGs自体をよく知らないと考え、授業をしてからポスターを描いてもらうことになった。ゼミ生の西尾日花里さん(22)は「賢い子が多くて、クイズが簡単すぎたかも。小学生でもこれだけできるとわかったので、カードの改善を進めて広く使ってもらえるようにしたい」と話した。(渡辺純子)