体育授業をどうするか。昨年来の新型コロナ禍で学校の先生は悩ましいだろう。
「児童が同じ物を使うことにはかなり気を使ってきました」。そう話すのは、東京都千代田区立昌平小で、昨年は1年生、今年は2年生の担任を持つ平石新教諭(33)だ。
マット、跳び箱、鉄棒といった器械運動は控え、互いに接触しない陸上競技や単独での体作り運動などがメインになる。「低学年はふれ合いたい欲求があり、体育では図らずも近づいて、すごく楽しそうにする。『離れて』と注意するのが心苦しい」
そんな中、昌平小では禍(わざわい)を福に転じ、新しい運動会の形につながった。
平石教諭は昨年、運動会改革…