食料受け取ったシングルマザーの言葉に衝撃 「なにが彼女に…」

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編集委員・清川卓史
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現場へ! 「食」支援はいま④

 駐車場に設置されたテーブルに、お米や袋詰めされた食品類、発泡スチロールの箱で冷蔵した鶏肉や豚肉も並んでいた。

 10月30日、埼玉県川口市老人保健施設「みぬま」。ベビーカーを押す母子から高齢者まで、駐車場入り口で待つ人の列が少しずつ増えていく。外国人の家族連れも目立つ。

 「フードパントリーにじいろ」が月1回実施する食料配布会。「にじいろ」は、「みぬま」や埼玉協同病院などの病院・施設を運営する医療生協さいたまで働く医療・介護関係者、医療生協の組合員の有志が立ち上げた。

 きっかけは無料低額診療事業。困窮者の医療費を減免する事業だ。食事もままならない患者の窮状に直面し、個別に食支援を続けてきた。コロナ禍が深刻化、2020年秋から定期的に食料配布会を開いている。

 食品のほかにも、生理用品や粉ミルク、子ども用の衣類や絵本なども準備されていた。病院・施設の職員に寄贈を募ったり、地域のフードバンクや企業などに提供を受けたりして、集めたものだ。特徴は、医師や看護師、社会福祉士らが対応する医療・生活相談コーナーがあることだ。

 4歳の子と一緒に来た30代女性は、お米や肉、オムツなどを受け取った。「コロナで運送業の夫の給料が下がった。私は精神障害で働けないので、生活は厳しい。子どもにはお菓子を我慢させ、私は白いご飯を食べていなかったので、助かります」と話した。

 最近は特に30~40代の若い世代が増えているという。この日の参加者は52世帯。昨年は30~35世帯程度で、50世帯を超えたのは初めて。医療生協さいたまけんこう文化部次長の村崎郁子さん(61)は「支援をやめるにやめられない状況だ。きょう食べるものがないという人が放置されているのはおかしい」と話す。

 シングルペアレント101(ワンオーワン)(静岡市https://singleparent101.localinfo.jp/別ウインドウで開きます)は20年7月から、ひとり親家庭向けの食料配布会を実施、21年11月までに12回開催した。

 「オムツやミルクが買えない…

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