アニメ「やくも」を生んだある物語 エンドロールに堀貞一郎氏の名が

有料会員記事

戸村登
[PR]

 「Special Thanks 堀 貞一郎」。岐阜県多治見市が舞台になっているアニメ「やくならマグカップも」(略称やくも)のエンドロールには、そう刻まれている。感謝の気持ちが捧げられているのは、東京ディズニーランド(TDL)の誘致に成功した総合プロデューサーの堀貞一郎氏(1929~2014)。実は堀氏こそが、「やくも」誕生のきっかけをつくった功労者だった。

 「やくも」は、「ちびまる子ちゃん」などを手掛ける日本アニメーション制作のテレビアニメで、多治見市に移り住んだ女子高生が陶芸に夢中になっていく物語。4~6月に東京、大阪、名古屋のテレビ5局で放映され、10月に続編が始まった。

 なぜ堀氏の名前がアニメのエンドロールに出てくるのか。原作のフリーコミックを発行するIT企業「プラネット」(多治見市)の小池和人会長(58)に尋ねてみると、遺族の許可を得て、堀氏の名前を入れるよう、小池会長が日本アニメーションに働きかけたという。そして、堀氏の著作のエッセンスが原作やアニメにちりばめられていると教えてくれた。

 多治見市出身の小池会長は、大学卒業後に入社した市内の会社でスポーツクラブを起こした。上司も同僚もおらず、悩んで訪れた書店で堀氏の著作「人を集める」を見つけた。そこには悩みの解決法がすべて記されていた。

 堀氏は、大阪万博(1970…

この記事は有料会員記事です。残り837文字有料会員になると続きをお読みいただけます。