週末は農業のボランティアへ 参加者続々、現場は「異業種交流会」

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西江拓矢
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 「農業や食に興味を持ってほしい」。そんな思いを持った大阪の農家が、援農ボランティアを募っている。各地から集まったボランティアたちは、畑で汗を流し、お土産に新鮮な野菜を持って帰る。

 11月中旬、大阪湾を望む大阪府岸和田市丘陵地にある畑。青空の下、ピーマンやニンジンの収穫、選別などに汗を流す人たちの姿があった。作業を手伝いに来た援農ボランティアたちだ。この日は、大阪市などから大学生、社会人ら9人が集まった。参加した理由を聞くと、「農業に興味がある」「遠足気分」など。昼食を挟んで夕方まで作業して、「楽しかった」と、袋いっぱいのニンジンなどを持ち帰った。

 援農ボランティアを受け入れているのは、「食と人の架け橋」を目指すNPO法人「くじらのペンギンハウス」。代表理事は、約10年前に独立就農した花野眞典(まさのり)さん(43)だ。畑でニンジンやニンニク、ズッキーニ、トウモロコシ、枝豆などを栽培し、直売所を中心に出荷。援農ボランティアの受け入れは、毎週日曜。毎回、10~20人ほどが参加しており、年間では数百人に上るという。

 「くじらのペンギンハウス」は、もともと、花野さんが就農したときの屋号だ。一風変わった名称は、南極の氷が溶け、すみかをなくしたペンギンがクジラの上で生活した、そんなあってはならないことを実現させないため、との思いが込められている。

 花野さんは、大学卒業後、大…

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