暗闇にともる一軒の明かり 遺影に「帰って来たよ」約11年ぶりの夜

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滝口信之
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 真っ暗な闇の中で、一軒の民家にだけ明かりがともる。福島県大熊町の下野上(しものがみ)地区。酪農家の池田光秀さん(60)は日本酒を手に、震災後に亡くなった両親の遺影に声をかけた。「やっと帰って来ることができたよ。一緒に飲もうね」

 東京電力福島第一原発から南西5キロ。原発事故後、この地は「帰還困難区域」に指定され、今も避難指示が続く。住民が自由に暮らすことはできず、池田さんがここで夜を過ごすのも約10年9カ月ぶりのことだ。

 事故後、国は大熊町をはじめ福島県内の7市町村に帰還困難区域を設けた。放射線量が高く、住むことができない場所とされた。

 だが、その後、放射線が自然…

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