電車内で事件に遭遇…その時記者は 疑似体験して初めてわかったこと

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江戸川夏樹、小川崇
【動画】鉄道車内からの避難を記者が体験した=瀬戸口翼撮影
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 東京・京王線車内で起きた刺傷事件を受けて始めた企画「鉄道と安全」には、読者から多くの反響が寄せられている。通報ボタンを押すとどんな音がするのか。乗務員に何を伝えればいいのか――。疑問に答えるため、記者が車内からの避難を体験した。

 京急電鉄(本社・横浜市)の協力を得て、使われていない駅ホームに停車した4両編成の回送電車を使った。電車に乗り込むと、3両目で不審者が刃物を振り回していると想定した。

2秒後に「どうしましたか」

 記者はまず、非常通報装置(通報ボタン)を探した。ドア上部に通報ボタンと消火器の位置が掲示してあり、すぐわかった。通報ボタンの位置は車両によって異なる場合がある。車いす優先車両などは席の配置が異なるためだ。運転課の池田功一課長補佐は「できれば、乗車時に通報ボタンがどこにあるのか確認して欲しい」。この車両は連結部分の近くにあった。

 「非常の場合 SOS」と書かれた通報ボタンの扉を開くと、大人の親指より一回り大きい赤いボタンがある。押すと「ビー」というけたたましい音が響いた。イヤホンで音楽を聴いていても、通常の音量ならば気付くほどの大きさだった。ボタンは高齢者でも簡単に押せそうな固さだ。

 2秒ほどで「どうしましたか」と声が聞こえた。「刃物を振り回している人がいる」と伝えると、ボタンの上にある4桁の数字を読み上げるよう指示された。車両番号だという。

 続いて「不審者を刺激しない…

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