木でできた初代カローラが完成 原寸大モデルが新しい夢を乗せて走る

中川史
[PR]

 車体が間伐材でできた原寸大モデルの初代カローラが、走行可能に改造されて11日、愛知県豊田市でお披露目された。動力の電気の一部は、市が特許権をもつ「水素ガスの製造方法」を用い、発電している。

 自動車関連企業の達人が、ボランティアで次世代を指導する市の「クルマづくり究めるプロジェクト」の一環。木のカローラは、三河地方の自動車産業に全国から集まる若者を支える公益財団法人「あすて」(豊田市本町本竜)で5年前、設立50周年記念として製作された。

 改造作業は昨年9月末に開始。小型バギー用の燃料電池、12ボルトのバッテリー6個をトランク部分に積み、駆動部分に軽トラックの部品を用いた。事前に「家庭用無電力水素発生発電装置」で、10%のクエン酸水とマグネシウムを化学反応させて発生させた水素ガスを、水素ボンベに詰めて載せ、燃料電池に供給する。プロジェクトの加藤栄一リーダーは「水素による発電量は、まだ10分の1以下。増やすよう改造を続けます」。

 あすて敷地内を時速約10キロで最初に走行したトータルアドバイザー、豊田彬子理事長は「1966年11月、初代カローラが新発売され、1カ月後にあすてができた。たくさんの人の夢を乗せて走ってきました」と振り返った。(中川史)