第3回志ん朝はシンフォニー、談志は?京須偕充さんがどうしても解けない謎

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聞き手・井上秀樹
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 若手の頃から人気を博した落語家で、いまでも本やCDが売れている古今亭志ん朝立川談志の魅力は何か。三遊亭円生、古今亭志ん朝、柳家小三治古典落語の本格派の高座を録音してきた京須偕充(ともみつ)さんは、音楽プロデューサーらしく志ん朝をシンフォニーにたとえました。どんな旋律が流れているのか、想像がふくらみます。

落語プロデューサー・京須偕充さん

 落語家のあり方として、談志志ん朝っていうのは別格的な存在でしたね。

 志ん朝さんは、談志さんよりは年下なのに、ちょっと古風なところがあって。やっぱり、オヤジが(古今亭)志ん生だった。何となく疑似体験的に、志ん生が生きていた明治の頃を受け継いでるところがありますね。物の考え方、人となりに。人物描写にしても「そんなことどうでもいいや」という投げやりなところが、オヤジのDNAみたいなもので流れてるんでしょうね。

 談志さんはある年齢まで志ん朝さんほど落語に接してなかった。落語に目覚めてからは、現代と落語ってものを非常に意識したわけですよね。ふてぶてしくて、時代とか社会のとらえ方は前衛的というほどではないけど、言いたい放題。上の「おとっつあん世代」が現役のうちに言える落語家はすごいなと思った。

 志ん朝さんは、割と早くから(高座の)録音をお願いしてましたから、人間志ん朝を見ちゃってる。談志さんとは接点はありませんでした。会って3時間でも3日でも話をしてみたいとは思いますね、いまでも。

落語界でライバルと目された没後20年の古今亭志ん朝と、没後10年の立川談志は、ともに若手の頃から人気を博し、いまでも本やCDが売れています。根強いファンのいる魅力は何か。ゆかりの人々に聞きました。

 志ん朝さんは「必ずしも落語…

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