10万円給付、首相「現金で年内一括給付も選択肢」 方針転換示す

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 岸田文雄首相は13日の衆院予算委員会の答弁で、18歳以下の子どもへの10万円相当の給付について、「自治体の判断によって地域の実情に応じて選択肢として年内からでも先行分のこの5万円の給付と合わせて10万円の現金を一括で給付する形で対策を実行することも選択肢の一つとしてぜひ加えたいと思っている」と語った。

 これまで政府は5万円分を来春にクーポンで支給とするとし、10万円を全額現金給付するためには「特別な事由」が必要だと都道府県に説明。首相の答弁は、これまでの政府方針の転換を図る考えを示した形だ。一方、全額現金で給付するための「特別な事由」の扱いについて、首相から詳しい説明はなかった。

 自民党高市早苗政調会長がクーポン支給について、事務経費が高額な点や地方自治体ワクチン接種の対応で多忙な点を挙げ、「現金10万円を一括給付すべきだといった指摘がある。準備を考えても、もうタイムリミットだと感じているが、総理の明確なご見解を」と質問した。

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    犬山紙子
    (エッセイスト)
    2021年12月13日16時58分 投稿
    【視点】

    以前、生活困窮世帯の食糧支援している団体の方にお話を聞いたところ、今すぐに現金が必要であるという話をされていました。 子どもにご飯をあげるために自分は一日一色の母親だったり、「久しぶりにお肉が食べられた」と喜ぶ子どもだったり。今すぐ目の前

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