「メタバース」日本企業も熱視線 仮想CG世界で若者集客、課題も

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平井恵美 杉山歩
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「バーチャルマーケット2021」のローソンのバーチャル店舗では、「からあげクン」作りが体験できた。実際の店舗で使える無料クーポンが抽選で当たるキャンペーンも企画した=HIKKY提供
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 「メタバース」と呼ばれるインターネット上の仮想空間に、日本企業が続々と進出している。若い世代に商品やサービスをPRしたり、新たなエンタメを提供したりする場所として活用が広がる。ただ、現実世界とは異なる空間内のルール整備などの課題もある。

 メタバースは「メタ(超越した)」と「ユニバース(宇宙)」を組み合わせた造語だ。コンピューターグラフィックス(CG)で出来たネット上の世界に、パソコンやスマートフォンなどから参加。同様にCGで出来た自分のアバター(分身)を動かし、他のアバターと会話や行動を共にして交流したり、買い物や仕事などの活動をしたりできる。

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ゴーグル型の端末を装着して「バーチャルマーケット2021」のアバターを動かすHIKKY社員。社員の動きに連動し、アバターも右手を上げた=2021年12月1日午後、東京都内

 任天堂の「あつまれ どうぶつの森」や、米国発の「フォートナイト」などの人気ゲームもメタバースの一種とされる。なかには、ゴーグル型の端末をつけて「アバター視点」から3DのCG世界に没入したり、コントローラーを操作して思い通りにアバターを動かしたりできる商品もある。SNS大手の米フェイスブックが、今後はメタバース事業に注力するとして10月に社名を「メタ」に変え、注目度が高まった。

「バーチャル繁華街」に続々出展

 そのメタバース上で今月、日本企業などが出展する「バーチャルマーケット2021」(HIKKY主催)が開かれた。東京・渋谷や秋葉原の街並みを再現した3D空間をアバターで散策しながら、買い物や企業のPRイベントなどが楽しめる、いわばデジタル空間上の見本市だ。2018年から年2回ほど開かれ、来場者は年々増えており、前回は15日間で延べ約114万人。約4割は海外客だ。今回は過去最多の約80社が出展した。

 何もかも現実を再現するわけではなく、仮想空間ならではの部分もあった。たとえば繁華街の「渋谷センター街」には、実際のセンター街にはない大丸松坂屋百貨店が出店。店内にはローストビーフやワインなど高級食材の3D商品が並び、アバターで手に取ってボトルの裏側を見たり、社員のアバターとマイク経由で実際に話したりもできた。実物の写真もあり、注文ボタンを押せば同社のネット通販サイトにつながる仕組みで、2700点以上の商品を実際に購入することもできた。

 ユーザーの実際の年代はアン…

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    藤井涼
    (CNET Japan編集長)
    2021年12月16日10時52分 投稿

    【視点】まさにメタバース戦国時代と言えるほど、大手企業の新規参入が続きますね。Meta(旧Facebook)は、VRヘッドセットを装着した、没入感重視の仮想空間を目指していますが、私もOculus Questユーザーなのでよく分かりますが、「酔う、