辺野古土砂投入から3年 不透明さ増す事業の先行き

藤原慎一
【動画】辺野古土砂投入から3年=林元也撮影
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設計画で、政府が名護市辺野古沿岸部への土砂投入を始めて14日で3年になる。北側では軟弱地盤が見つかっており、政府と沖縄県の新たな対立に発展。先行きの不透明さは増している。

 移設計画は、米軍キャンプ・シュワブがある辺野古沿岸部の北側(約111ヘクタール)と南側(約39ヘクタール)を埋め立て、V字形の滑走路を造る。防衛省によると、今年4月末に南側の陸地化が完了。10月末時点で、必要な土砂量2062万立方メートルの8・1%(168万立方メートル)を投入した。この1年で100万立方メートル近く投入した計算になる。

 北側には軟弱地盤が広がる。政府は改良工事のため設計変更を沖縄県に申請したが、玉城デニー知事は11月、重要地点の調査がされていないことなどから不承認とした。防衛省沖縄防衛局は不承認を不服として今月7日、国土交通相に、行政不服審査法に基づく審査請求を申し立てている。

 防衛省は19年、設計変更後の工期を12年と試算したが、県の承認を得なければ北側の埋め立てに着手できない。今後、法廷闘争に発展する可能性もあり、完成時期は見通せない。(藤原慎一)