「オンライン」では難しい意思統一(笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考)
藤村忠寿(HTB「水曜どうでしょう」チーフディレクター)
先週、およそ2年ぶりにお芝居をやりました。私が座長を務める「藤村源五郎一座」という、時代劇専門の劇団が大阪にございましてね。
「は? 時代劇? 大阪? なんすかそれ」。そんな声が聞こえてきそうですが、6年ほど前、大阪で時代劇をやっている連中との出会いが始まりです。殺陣師や、英国の大学でダンスを学んだ者もいて、腕前はかなりなものでしたが、活躍の場がなかった。ならば一緒にやろう、ただし座長はおれだ、ということで、半ばそのグループを乗っ取るような形で旗揚げした劇団なんですね。
座員たちが脚本、演出、音楽、ダンスの振り付け、殺陣を考え、これまで幕末や戦国時代を題材にした舞台公演をしてきました。でまぁ、座長である私の仕事は何かといえば、主にメシの支度でございまして。稽古が終わればスーパーに買い出しに行き、稽古場にカセットコンロを用意して座員全員のメシを作る、けれども、おれが一番エライ、というわけです。
今回は「劇場ではなく、京都…
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