中国で南京事件の追悼式典 習近平主席ら最高指導部は欠席

上海=井上亮
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 日中戦争時に起きた旧日本軍による南京事件から84年となった13日、中国江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で追悼式典が開かれた。習近平(シーチンピン)国家主席のほか最高指導部メンバーは出席しなかった。習氏は、事件から80年の節目だった2017年を最後に、出席していない。

 式典では、孫春蘭・副首相があいさつ。孫氏は「今年は中国共産党の成立から100年。党は改革開放と社会主義の現代化といった偉大な成果を成し遂げた」と評価した上で、「これは南京大虐殺の犠牲者らにとって最大の慰めとなる」と述べた。

 一方、日中関係については、「歴史に学び、未来を創造するという精神のもと、新しい時代の要求に応える中日関係の構築を推進する」と触れるのみだった。

 例年に比べ中国共産党の功績に手厚く触れ、習氏の権威付けを図る姿勢も透けた。日中関係への言及は少なかった。(上海=井上亮)