竜巻の死者、88人に ケンタッキー州では109人が安否不明

ニューヨーク=藤原学思
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 竜巻によって大きな被害を受けた米南部ケンタッキー州のベシア知事は13日夕(日本時間14日朝)、会見を開き、これまでに州内で74人の死亡が確認され、109人が安否不明だと明らかにした。死者数については「増え続けると見込んでいる」という。

 10日夜から11日朝にかけて米中西部と南部を襲った竜巻により、他に4州で14人が亡くなった。ケンタッキー州と合わせると、死者数は計88人に上る。

 同州のドセット防災部長によると、州内では五つの竜巻の発生が確認され、うち一つは推定で227マイル(約365キロ)にわたって地上にとどまった。

 米国立気象局によると、米国では1925年、一つの竜巻が219マイルにわたって移動し、過去最悪の695人が亡くなった。ドセット氏は今回の竜巻について「米国史上最長の一つになる」と述べた。

 金曜の夜に発生した今回の竜巻では、ろうそく工場の従業員8人も犠牲になった。クリスマスを控え、忙しく稼働していたとみられる。ベシア知事の妻、ブリタニーさんは会見で「クリスマスのわずか数週間前にこのような悲劇が起き、さらにつらい。多くの家族が帰る家を失っている」と声を震わせ、子ども用のクリスマスプレゼントの寄付を呼びかけた。

 バイデン大統領は13日、「州政府と連邦政府、ボランティア団体が協力し、がれきの撤去をするだけでなく、移動手段を提供し、学校を再開させ、自宅が再建できるよう、あらゆることをする」と報道陣に語った。15日には、ケンタッキー州を訪ねるという。(ニューヨーク=藤原学思