入隊前日、塗りつぶそうとした空想の「家族」 学生たちの絵は語る

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中村尚徳
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声なき遺言 画学生と戦争:5

日米開戦から12月8日で80年になった。戦地に消えた画学生・伊澤洋が残した作品から、戦争の時代と今をみつめる。

 その絵は伊澤洋の空想だった。

 びょうぶがある応接間に蓄音機が置かれてある。よそ行きの服でかしこまった兄夫婦。ソファに体をうずめて、くつろぐ両親。コーヒーカップと果物がのった円卓を家族が囲んでいる。

 兄・民介さんは画家の野見山暁治さんに言った。

 「こんな家には住んだことは…

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