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オミクロン株、いま分かっていること 重症度やワクチン効果を解説

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オミクロン株、いま分かっていること

 世界で感染を広げている新型コロナウイルスのオミクロン株。感染力はどのくらい強いのか、かかっても重症になりにくいというのは本当か。3回目のワクチン接種の効果はどれほどか――。現時点でわかっていること、わかっていないことをQ&A形式でまとめました。新たな情報が明らかになるのに合わせて随時、更新していきます。

海外で増える「BA.2」 今後日本でも

 Q 最近耳にするようになった「BA.2」とは?

 A 同じオミクロン株でも、ウイルスの遺伝子の細かい違いによって、さらに系統が分かれていて、それぞれを「BA.1」「BA.2」「BA.3」と呼んでいる。

 日本を含め、これまで世界で最も広まってきたのはBA.1系統だが、最近、海外のいくつかの国でBA.2が増えていることが報告されている。

 デンマーク保健省傘下の研究機関SSIは1月20日、「BA.2の割合が増加しており、オミクロン株の約45%を占めるようになった」と発表した。一方でBA.1の割合は減っているという。

 ほかにもフィリピンやインド、英国などでも検出割合が増えているとされる。

 検査をきめ細かくしている国ほど見つかりやすい面があり、この系統がどこで最初に発生し、どの地域でどの程度広まっているのかといったことはわかっていない。

 英健康安全保障庁は1月21日、BA.2系統を「調査中の変異株(VUI)」に指定したと発表した。

 初期段階の解析によれば、BA.2はBA.1よりも増殖力が高い可能性が示された。ただ、現段階での解析は確実性が低く、さらなる分析が必要だという。

 デンマークのSSIは「初期の解析では、入院率に関してBA.2とBA.1の違いはみられない」としている。感染力やワクチンの効果などについても調査を進めている。

 すでに、国内の空港検疫でもBA.2は検出されており、日本でも今後、海外渡航歴がなく、感染経路が不明の「市中感染」の形で広がっていく可能性がある。

 なお、海外一部メディアで「BA.2はPCR検査での検出が難しい」と報じられ、「ステルスオミクロン」という表現も出た。ステルスには「見つけにくい」というニュアンスがあるが、国立感染症研究所によれば「国内のPCR検査で検出が可能」という。

オミクロン株の感染力、デルタ株の「最大3倍」

 Q オミクロン株は感染力が強いの?

 A 以前に主流だったデルタ株よりも明らかに強く、これまでデルタ株が流行していた世界の多くの地域で、オミクロン株がデルタ株に置き換わる形で広がっている。

 2022年となった段階で、英国や米国では95%以上がオミクロン株が占めたと推定され、ほかの多くの国でもオミクロン株が主要なウイルスとなった。

 米疾病対策センター(CDC)は22年1月4日、北海道大などのチームによる研究結果を引用する形で、「オミクロン株はデルタ株に比べ、感染力が最大で3倍強い」とする見方を明らかにした。

 英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは21年12月16日、一度感染した人が再びかかる再感染のリスクが、オミクロン株はデルタ株に比べて5.4倍高いと発表している。

 日本でも年が明けてからは各地で感染者が急増し、厚生労働省のまとめによると、22年1月17~23日の段階で、新規感染者の97%がオミクロン株の疑いに該当した。

 ただ、ひと言で「感染力が強い」といっても、ウイルスが感染を広げる力には色々な要因がかかわる。オミクロン株がもつ感染力の詳しい正体はまだよく分かっていない。

 これまでの研究で、オミクロン株はワクチン接種や過去の感染によって人の側に備わった免疫をすり抜けやすいことが、大きな特徴として明らかになっている。

 WHOは、オミクロン株が急速に広がる理由のかなりの部分は、この特徴によるとみている。

 加えて、ほかの要因も考えられる。

 韓国からの報告によれば、1…

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