2万個のLEDで彩る住宅 会社社長がブルーに込めた思いとは

小西良昭
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 京都府宇治市折居台2丁目の住宅街で、ひときわ輝くクリスマスイルミネーション。15年ほど前から続く、近所でも評判の「名所」だが、今年はブルーにライトアップされている。背景には、仕掛け人の強い思いがあった。

 2階建て住宅の屋根と庭が宝石箱のように輝く。屋根の中央には、「ありがとう」の赤い文字と病院を連想させる「十字」が光る。クリスマス後の26日まで午後5~11時にともし、道行く人たちや街並みを見守る。

 手がけるのは地元の住宅会社。社長の高木健次さん(75)はちょうど1年前、新型コロナウイルス感染症にかかった。京都市内で18日間入院。初めて病院で正月を迎えた。

 高熱は出なかったが、酸素投与が必要な状態まで血中酸素飽和度が下がった。看護師が一日に何度も「大丈夫ですか」と様子を見にきてくれた。朝起きると、知らぬ間に酸素投与のチューブが鼻に入っていたことも。「24時間、献身的に治療してくれた」

 今年の照明のテーマは、最前線の医療従事者に感謝を伝えるブルーを基調にしようと決めた。

 11月、親族宅の建物やフェンス、庭木などに約2万個のLEDを設置。看板業者の仲間は「ありがとう」のサインを作ってくれた。完成したイルミネーションの写真を知人の看護師に送ると「仕事の励みになる」と返事があった。郵便受けに「暗い世の中を明るくして下さっていると泣いておりました」と書かれた手紙が入っていたことも。高木さんも「ジーンときた」。

 高木さんは「コロナの新しい変異株が心配だが、早く終息して医療従事者や、全国の人に喜んでもらいたい」と願いを込める。(小西良昭)