馬毛島基地計画で交付金を検討 防衛省、来週にも説明へ

成沢解語
[PR]

 馬毛島鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転計画に伴う自衛隊基地整備をめぐり、防衛省が地元自治体への米軍再編交付金の支給を検討していることが、関係者への取材でわかった。地元の西之表市長はFCLPに反対の姿勢で、「アメとムチ」に例えられる同制度で受け入れを迫る可能性がある。

 馬毛島は種子島の西約12キロにある約8平方キロの無人島。米軍厚木基地神奈川県)から岩国基地山口県)への空母艦載機部隊の移駐に伴い、空母艦載機の発着訓練が行われている硫黄島東京都)の代替地として、日米の合意文書に明記された。防衛省はこれに合わせ、自衛隊基地の整備計画も進めている。

 関係者によると、防衛省は自衛隊基地の整備にあたり、隊員数百人が住む宿舎を地元の西之表市や中種子町に、車両の整備施設や整備の担当者十数人が住む宿舎を南種子町にそれぞれ設けることを検討。FCLPの移転を含めて計画を受け入れる自治体に対して、同交付金を支給することを想定している。同省は20日にもこうした内容を地元に説明するとみられる。

 同交付金は地元自治体の受け入れの進展に応じて支払われるもので受け入れが進まない場合、減額や停止ができる。2町は計画を事実上容認しているが、同市の八板俊輔市長は「同意できない」と反対の立場を示しており、同市への支給が焦点となりそうだ。

 同交付金をめぐっては、沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場宜野湾市)移設に反対する市長が当選後、支給が打ち切られた事例などがある。(成沢解語)