アコヤガイ大量死、残った稚貝は例年の3割 真珠養殖への影響懸念

藤家秀一
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 真珠養殖用アコヤガイ大量死の対応策を話し合う「アコヤガイへい死対策協議会」の検討会が14日、松山市愛媛県水産会館で開かれた。今年6月以降に確認された稚貝のへい死が11月ごろまで続き、残った稚貝は例年の3割程度の数にとどまっているとの報告があった。稚貝を真珠養殖に使う母貝に育てるには約2年かかるため、影響が心配されている。

 県水産課などによると、今年は海水温が20度を超えた6月上旬からへい死が出始め、11月ごろまで続いたという。今春に孵化(ふか)させた稚貝の11月末の残存数は約1140万貝となり、深刻な大量死が起きた2019年と同水準だという。

 へい死に明らかな傾向はなかったものの、母貝養殖地として知られる愛南町から宇和島市南部の海のほぼ全域で確認された。一方で、飼育試験として夏場に宇和海の違う海域に移した稚貝ではへい死は確認されなかったという。

 県水産課の担当者は「原因究明よりも、死なない貝や死なない飼育法の開発といった対処法の確立を急ぎたい」と話している。(藤家秀一)