ドゥテルテ大統領、上院議員選への出馬取りやめ フィリピン

宋光祐
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 フィリピンドゥテルテ大統領は14日、来年5月に大統領選と同日実施される上院議員選への立候補を取り下げた。選挙管理委員会が明らかにした。これまでは大統領の任期満了後も上院議員として政界にとどまり、次期政権への影響力を維持する思惑があるとみられてきた。立候補取り下げの理由は明らかになっていない。

 フィリピンでは、大統領の任期が憲法で1期6年限りと決められている。そのため、現職のドゥテルテ氏は8月下旬、大統領とは別の選挙で選ばれる副大統領への立候補を表明した。ところが、10月には一転して政界引退を宣言し、副大統領選に立候補を申請しなかった。

 さらに、11月には再び態度を一変させて副大統領選への出馬に意欲を示し、最終的には上院議員選に立候補を届け出た。

 ドゥテルテ氏は今月14日午後、マニラにある選挙管理委員会を訪れて、立候補を取り下げる手続きを済ませた。本人は出馬の取りやめについて説明していない。

 大統領府の報道官は「大統領は任期が終わる来年6月で政界を引退し、家族とより多くの時間を過ごす計画だ」との声明を発表した。(宋光祐)