半年分の受注実績を1カ月分に書き換え 国交省が統計で「二重計上」

有料会員記事国交省の統計書き換え問題

柴田秀並、田中恭太、伊藤嘉孝
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 建設業の受注実態を表す国の基幹統計の調査をめぐり、国土交通省が建設業者から提出された受注実績のデータを無断で書き換えていた問題で、半年分の受注実績を1カ月分にするような大幅な書き換えも行われていたことが、自治体関係者への取材でわかった。この統計は月ごとの受注実態を明らかにするものだが、それより大幅に長い期間の受注実績を計上していたことになる。

 この統計は「建設工事受注動態統計」。書き換えていたのは、業者が受注実績を毎月記して提出する調査票で、国交省が回収を担う都道府県の担当者に指示し、書き換え作業をさせていた。具体的には、業者が提出期限に間に合わず、数カ月分をまとめて提出した場合に、この数カ月分の合計を最新1カ月の受注実績のように書き直させていた。

 書き換え作業に携わっていた東日本の自治体の担当者は取材に対し、多い時で半年分の受注実績を合算し、最新1カ月分のように書き換えたことがあると証言。別の自治体の担当者は「多い時で4、5カ月分(を合算した)」と話した。いずれの自治体でも、数カ月分がまとめて提出された場合には、それらの受注実績を電卓で合算して最新月の調査票に記入し、元の数字は消しゴムで消していたという。

 同統計は、建設業界の毎月の受注実態を明らかにするもので、統計法に基づく調査規則は、調査対象の期間を1カ月と明示している。しかし実態は、その目的とはかけ離れた受注実績のデータを使い、集計していたことになる。

 国交省は、書き換えを今年4…

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