第2回海部首相に「ぜひ助力を」 貿易摩擦解消へ、ブッシュ氏の圧力克明に

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編集委員・藤田直央
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 激しい日米貿易摩擦のただ中に行われた1990年3月の首脳会談で、解決を急ぐブッシュ(父)大統領が海部俊樹首相に硬軟織り交ぜ「外圧」をかける様子が、22日に公開された外交文書で明らかになった。少人数での「プライベート・ミーティング」(ブッシュ氏)として当時詳細は明かされなかったが、日本側の譲歩につながっていた。

 2人は米西部の保養地パームスプリングスで会談。極秘指定を解かれた、少人数会合の記録によると、約40分はほぼ巨額の対日貿易赤字の問題に費やされた。

【特集】外交文書は語る

30年が経過した外交文書は原則公開対象になります。外務省は、特に国民の関心が高い記録については、外部有識者が参加する公開推進委員会で審査し、毎年末、一括して公開しています。朝日新聞の専門記者らが、これらの文書を徹底して読み込み、取材や分析を加え、日本外交史の真相に迫ります。

 ブッシュ氏は日米の批判合戦の背景にある保護主義に強い懸念を示し、「両国にわき上がる不満は自分の嫌悪する醜悪さとなって表れてきており、全力で戦いたい」と強調。「SII(日米構造協議)と301条の具体的な件で成功を収められれば」と語った。

ブッシュ氏、元首相まで引き合いに懇願

 SIIは対日貿易赤字縮小の…

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