第3回「日程リーク」米国に猛抗議 90年首脳会談、外務省のドタバタ記録

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編集委員・藤田直央
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 「日米関係に深刻な影響」。1990年3月の日米首脳会談の日程を米側が事前に漏らしたとして、日本の外務省が猛抗議していたことが、22日に公開された外交文書からわかった。一連の外務省の記録からドタバタをたどると――。

 90年2月23日、日本時間の金曜深夜、ブッシュ(父)大統領から海部俊樹首相に電話が入った。数日前に投票があった衆院選自民党が踏みとどまったことへの祝意を伝え、できるだけ早く会談したいと要請。海部氏は応じた。

【特集】外交文書は語る

30年が経過した外交文書は原則公開対象になります。外務省は、特に国民の関心が高い記録については、外部有識者が参加する公開推進委員会で審査し、毎年末、一括して公開しています。朝日新聞の専門記者らが、これらの文書を徹底して読み込み、取材や分析を加え、日本外交史の真相に迫ります。

 衆院選後の国会での首相指名はまだだった。米国時間の23日、ワシントンではジャクソン大統領補佐官が村田良平駐米大使に「会談提案のイニシアチブは専ら大統領がとった。大統領は(米)行政府で最も行動型の人間であり、(会談を)実施に移す詳細の詰めを週末にかけ急きょ行うといった始末」と伝えていた。

「極秘 大至急」駐米大使への公電、不満収まらぬ外務省

 ところが外務省の記録による…

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