速達も幸せも運ぶ?青いポスト 大阪に集中する理由とは?
田中奏子
「まだまだ勝手に関西遺産」
見慣れた赤い郵便ポストの隣に、ちょこんと青色のポストが立っている。「速達郵便」専用だ。数が少なく、見つけたらラッキー。「幸せを運ぶ」なんてことも言われているようだ。でもこのポスト、大阪に多いらしい。いったい、なぜ?
まずは日本郵便に聞いてみた。青いポストは3月末時点で全国に35本しかないという。東京に6、愛知に1、兵庫に2、そして大阪は26。理由を尋ねると、「調べていないので、会社としては不明としか言いようがありません」。ポストの老朽化や郵便物を機械で仕分けるシステムの導入により、徐々に姿を消していることは確かなようだ。
郵政博物館(東京都)によると、速達専用ポストが登場したのは1956年。経済成長に伴う都市部の郵便物増加に対応したものだった。戦前の「航空郵便専用ポスト」を引き継いだため、空をイメージした色になったそうだ。一時は全国に約400本あったと推定される。
肝心の大阪に多い理由は、や…