ドイツで州首相殺害を計画容疑、警察が家宅捜索 接種強要に反発か

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ベルリン=野島淳
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 ドイツ東部ザクセン州の警察当局は15日、クレッチマー州首相らの殺害計画を立てたとして、深刻な暴力行為を準備した疑いで、ドレスデンの複数の場所を家宅捜索したと発表した。新型コロナウイルスのワクチン接種を強いる政策に反発し、殺害計画が話し合われたとみられている。

 公共放送ZDFなどによると、通信アプリ「テレグラム」で情報をやりとりしていた100人以上が政府のコロナ規制に反発。「必要ならば武器を使う」といったメッセージを交わしていたという。

 警察当局はこのうち、30~60歳代の男5人と女1人を容疑者として捜査。殺傷能力のあるクロスボウ(洋弓銃ボーガン)などの武器を捜索先から押収した。

 ドイツでは新型コロナの感染拡大を受け、ワクチンを接種したか、感染後の回復を証明できなければ、多くの場所で飲食店や店舗の利用、催し物への参加ができなくなっている。政府は来年2月以降、ワクチン接種の義務化を導入することも検討している。

 ザクセン州はドイツの中でワクチン接種率が最も低く、2回接種を終えた人の割合が約62%にとどまる。

 ドイツではワクチン接種を強いる政策に抗議する人たちが少なくなく、13日には複数の都市で大規模な抗議デモがあった。一部は暴徒化し、警察官が負傷した。今月初めには、ザクセン州の州保健相の自宅前に数十人がトーチを持って押しかけ、規制に抗議した。

 政府はこうした抗議活動と極右過激派が結びつき、テレグラムを使って犯罪行為が広がる恐れがあるとして、警戒を強めている。(ベルリン=野島淳

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