来年2月の北京冬季五輪の開幕まで、16日で残り50日となった。中国はこれまで、厳格な防疫対策で新型コロナウイルスを抑え込んできたと自負する。だが、感染力が強いと懸念されるオミクロン株が世界で広がりを見せるなか、緊張感を高めている。
「ゼロコロナ」を掲げ、わずかな感染者も許さない中国政府だが、最近は上海や近隣の浙江省などで感染が広がり、ここ2週間の新規の市中感染者は1日40~90人ほどで推移している。今年の中国としては比較的多い水準だ。
13日には、ポーランドから入国して隔離中の女性から、中国本土では初めてオミクロン株が検出されたことが明らかになった。五輪に与える影響について、中国政府は「防疫対策に試練をもたらすだろう」と認めつつ、「新型コロナを抑え込んだ経験があり、順調かつ成功裏に開催できる」(中国外務省の趙立堅副報道局長)と自信をにじませる。
自ら検査→陽性には「1万元支払う」
感染状況によって対策を強化する可能性はあるが、現状、政府の対策は大きく変わらない見込みだ。
水際対策として、海外からの…

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