地獄だった、から…「こども庁」唱えた女性、「家庭」の2文字に失望

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聞き手・久永隆一
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 これまで検討されてきた「こども庁」の名称は、児童虐待を経験した一人の女性の訴えから生まれました。自らの体験を伝えながら、様々な社会的活動に取り組む風間暁さん(30)です。「家庭」という言葉を名称から外すべきだと考えた理由はどこにあるのでしょうか。話を聞きました。

 ――自民党の会合で、「こども家庭庁」に改める政府案が了承されました。どう受け止めますか。

 失望です。子どもたちをはじめ、当事者や専門家の意見を聞かず、大人、それも政治家だけがいる部屋で「こども庁」から「こども家庭庁」に変える話があっさりと決まってしまうのですから。

 もし、こども庁から変える理由が、伝統的家族観を重視する保守派への配慮なら、あまりに横暴です。こども庁という名前そのものが、家庭と分けて、子どもという個人を尊重する大人や社会からのメッセージだと思っていました。子どもと保護者は別々の人格です。

 ――15日の会合では、名称変更の理由として「家庭が基盤で、家庭の子育てを支えることは子どもの健やかな成長に不可欠」という説明があったそうです。

「なぜ家庭だけをピックアップするの」

 確かに、大多数の子どもは家…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・国連職員)
    2021年12月17日2時19分 投稿

    【視点】諸外国の子どもに関する省庁の名称は、「子ども」「子ども・家庭」「子ども・女性」「子ども・青年」など様々です。 私も「子ども中心」の意味合いを強くする目的から、個人的には風間さんの意見に同意しますが、仮に今回「子ども家庭庁」になったとし