ポニーはなぜ撃たれたのか ヒグマと見間違え? シカ駆除猟中に何が
佐々木洋輔
北海道夕張市で11月、ペットとして放し飼いにされていたポニーが、エゾシカの駆除猟をしていたハンターに撃たれ、その後安楽死させられた。警察は誤射とみて捜査している。飼い主はかわいがっていたポニーの突然の死を悲しみ、家族が出入りする敷地内での発砲に憤る。一方、シカによる農作物被害が深刻な道内では各地で駆除猟が行われており、危険と隣り合わせの現実が浮かんだ。
「うちのハンターが、クマと間違ってお宅の馬を撃ってしまったかもしれない」
11月27日夕、清水沢地区の飼い主宅を訪ねてきた北海道猟友会夕張支部の関係者がそう告げた。飼い主の女性(58)が振り返る。
清水沢地区には昭和の時代に炭鉱があり、労働者が住んでいた団地の廃虚が残る。事故が起きた放牧地は国道から1・2キロほど入ったところにある。
飼い主が猟友会関係者や栗山署員らから聞いた事故の様子はこうだ。
「誤射」が起きたのはその日…
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