M-1ファイナリストに聞く 中年コンビ「錦鯉」の止まらない逆襲

有料記事

聞き手・西田理人
[PR]

 中年コンビの逆襲はまだまだ終わらない。昨年のM-1で遅咲きのブレークを果たした錦鯉(にしきごい)が、2年連続で決勝の舞台に立つ。50歳になった長谷川雅紀はノリに乗り、ツッコミの渡辺隆も貫禄が増すばかり。テレビにラジオに大忙しの1年を過ごした2人は今、何を思うのか――。

錦鯉

長谷川雅紀(50)=北海道出身=と渡辺隆(43)=東京都出身=が2012年に結成。SMA所属。ハイテンションで暴走する長谷川のキャラと、ドスのきいた渡辺のツッコミが魅力。波瀾万丈な半生をつづった2人の自叙伝「くすぶり中年の逆襲」(新潮社)が発売中。

 ――大きな話題を呼んだ昨年の決勝進出から1年。今年も再びファイナリストに名を連ねました。

 長谷川 今年は舞台に立つ機会が減り、なかなかお客さんの前でネタを披露できなかった。そのなかでまた決勝へ行けたのは本当にうれしいですね。

 渡辺 うれしさで言ったら昨年以上。前回はとにかくビックリしたけど、今年はホッとしました。昨年のM-1以来、たくさんの番組に呼んでいただきましたが、何となくテレビ関係者からまだ疑われているんじゃないかと思っていて。もう一回決勝に進んだことで、来年につながってくれるかなと思えました。「ぽっと出」って、僕らのためにある言葉じゃないかと思っていましたから。

いつでもリミッター全開

 ――決勝進出が決まった後、長谷川さんは「日本を引っ張っていきたい」とコメントしていました。

 長谷川 僕そんなこと言ってましたか!? ちょっと言い過ぎですね、完全に舞いあがっていますね。申し訳ございません!(笑) 今年はテレビやラジオにもたくさん出させていただきましたが、来年はもっとしっかりコメントも言えるよう、精進します。あとレギュラー番組を持ちたいですね。ツアーもやりたい。

 渡辺 欲がすごいな。

 ――11月に刊行した2人の自叙伝の中で、コロナ禍のために番組収録後の打ち上げなどができず残念だったと。

 長谷川 そうですね。カメラの回っていないところで共演者の方に色々教えていただきたかったですし、スタッフさんのお話も聞いてみたかったんです。劇場中心の生活とは人も環境も全然違ったので。

 渡辺 僕はもう単純に、芸能人と酒が飲みたいってだけです(笑)。

 長谷川 この人、本当に素直なんです。

 ――今年のM-1準決勝も、最年長とは思えないほどエネルギッシュな漫才でした。

 長谷川 これはもう、気持ちですね。僕は技術とか演技はできないので。気持ちが伝わったらありがたい、それだけです。

 渡辺 雅紀さんは最初からリミッターが外れている人なので、どの会場へ行ってもあの声量でやるんですよ。

 長谷川 ボリュームの調節が利かなくて。以前、老人ホームでネタを披露して、おばあちゃんが倒れそうになったことがありましたね。

 渡辺 耳の遠いはずのおばあちゃんが、「うるさい」って言ってた(笑)。

「生きていて良かった」

 ――2年連続で決勝進出を決められた要因は。

 渡辺 うちの漫才の基本は雅…

この記事は有料記事です。残り812文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!